ゼロバランス理論
2.生命体とゼロバランス
動植物の体の中では常にゼロバランスへの誘導作用が見られます。
免疫力や自然治癒力などは、元に戻そうとする、すなわちゼロバランスへの導きです。
例えばワクチンなど、少量の毒を入れるとそれに打ち勝つ力が体内に生まれます。
(防衛システム=ゼロバランスシステム)
安定と言う意味はどちらでもない(良くも悪くもない)と言う意味です。
免疫が上がり過ぎるとそれを抑え、逆に免疫を下がり過ぎると上げてくる。
体温も36.5℃で安定する。
これもゼロバランスなのです。
このことから、体に良いとするもの「健康食品類」などを摂りすぎると、体のバランスが崩れ、やがてゼロバランスが保てなくなってきます。
もっと怖いのは、必要以上に摂り過ぎた場合、それを分解するシステムが体の中に備わり、逆に欠乏症になりかねないことです。
野菜などから摂るビタミン類などは植物の体自体がゼロバランスなので、人体の中で毒が生まれることなく余分なものは野菜に含まれる物質(酵素)で分解されます。
私達は自然界の中で生きています。
「春・夏・秋・冬」「昼・夜」「晴れ・雨・曇り・雪」「暑い・寒い」だから体はゼロへと導き、自ら安定させようとするのです。
外からそれを補ってしまったならば、温室栽培のような花になってしまい、道端の花のようにアスファルトの割れ目で奇麗に咲くことができません。
昔から「毒もまた薬なり」と言われてきましたが、まさにその通りなのです。
とにかくバランスを取り、安定させることができたなら、そのことを“ゼロバランス”と呼んでいいでしょう。
これが生きるために最も必要な法則なのです。