ゼロバランス理論

8.ゼロとゼロバランスの違い

ゼロバランス理論を理解する上で、ゼロとゼロバランスの違いをここで明確にしたいと思います。
前から述べているように、ゼロバランスとは、全てが安定的に整い、有効性を持った、要するにエネルギー・物質双方のバランスを考えた上で、確立された理論です。
わかりやすくいうと、無色と透明の定義のように、無色は何もない、置き換えるとそれはゼロとして判断され、透明は全てがある、ようするにゼロバランスである、という理解が必要な結果がもたらされています。
物理学では、ゼロは存在しません。なぜならば、物質がなければ存在しない科学だからです。ましてやゼロには、大きく分けて2つの意味があります。何もないゼロと、なかったことにしようというゼロが存在し、そのゼロを物理学に取り入れることは、物理学そのものを理解できない方向へと導いてしまいます。
1700年代、インドでゼロという数字が発見され、数学という学問の中では大いに活躍してきたゼロは、虚数や虚像をも作り出し、大変素晴らしい夢の世界へと導いてくれました。しかしながら、このゼロは物理学にとっては全く無縁のもので、ゼロの定義づけで物事を考えると、例えばゼロの水が合ったとして、ゼロははじめから何もないわけだから、そこには何の情報も何のエネルギーもインストールすることは不可能といえるでしょう。俗に言う、「ぬかに釘」の理論です。
ここでまた水に少しこだわってみると、ゼロバランスの水は物質に存在しますが、ゼロの水は物質に存在することは完璧に不可能であります。ないはずのものがあるわけないということになります。
また、水の定義は、液体であることが条件の一つとして挙げられます。よくワンウォーターとか、単分子水という言葉を耳にしますが、この状態では、仮にこの状態が保たれたのだとしても、水と呼ぶことはできません。ましてや、この地球では、そんな存在は不可能に近く、仮にあったとしても、液体ではありません。要するに、もしそんなものがあったとするならば、マイナス何十度という温度で沸騰し、気体化され、宇宙に消えていくことでしょう。
勘違いしないで下さい。
ゼロとゼロバランスは全く異なる理論の中に存在します。
ゼロバランスは何度も述べるように、何もないものを意味するものではなく、プラス・マイナス、N極・S極、陰と陽のように、方向性を変えながら、絶対的に必要な物質的なエネルギーであり、プラスマイナスゼロという考え方は、物理学会において大変危険な考え方となってしまいます。
物質の中で打ち消されるものではなく、双方の関係をゼロバランス化することにより、この宇宙もそして地球も、現実の物質社会をつくりはじめているのです。
数学という学問と物理学を一緒に考えることは、できないのです。
あくまで物理学は、物質の中で存在する学問であります。
よってゼロという考え方は、存在しません。